日本代表候補GKがストライカーに エスポラーダ・坂が異例の転向
Fリーグ開幕前に行われるオーシャンカップ2022が25日に開催される。F1エスポラーダ北海道は1回戦でF2リガーレヴィア葛飾と対戦。注目は今季よりFPへ異例の転向を発表した日本代表候補の元GK坂桂輔(24)。GKへの未練はなく、背番号9を背負ってストライカーへと変貌を遂げる。また、今季からGM兼選手となる水上玄太(39)も新シーズンへ意欲。新生エスポが新風を吹かせる。
25日にオーシャンカップ
今年4月1日、エスポラーダがSNSで驚きの発表をした。日本代表候補にも選出されたことがある坂が「新しいチャレンジ」と、FPへ異例の転向。注釈には「エープリルフールではございません」と書かれていた。
元々パワープレー時に攻撃参加し、リーグ通算6得点を決めるほどの攻撃型GK。「転向してさらに得点に関わっていきたい」と、新たな挑戦に意欲を見せる。背番号もGKの1から点取り屋を意味する9に変更した。
今季は昨年のW杯に出場したGK関口が名古屋から復帰。GKの層は厚くなったが、金井一哉監督(41)は「本人の意向。チームとしてもその意向を尊重する。活躍できる可能性がある。次なるステップとして、その道を選んだ」と坂の思いをくんだ。
4歳からサッカーを始めた坂。中学まではGKとFWを両立。札大谷高でGKに専念した。3年時に出場した全国高校サッカー選手権ではGKでありながら試合中のPKを決めるなど、その名は全国的に注目を集めた。
エスポラーダに入団してから6年目の決断。「攻めるのが好き。根源にあるのは点を取ること」と未練はない。覚悟を決めて新たなシーズンに向かう。
水上はGM兼選手に「良い刺激になっている」
リーグ通算最多411試合出場を誇る水上は今季からGM兼選手となった。チーム編成などGMとしての仕事をこなしながら、プレーヤーとしてもチームを上位に導こうとしている。難しい二刀流に水上は「間違いなく大役。一番やってはいけないのがGM業も選手としても中途半端になること。ただ、いい刺激になっている」とポジティブに捉える。昨季、チームは11位に終わり、「最後まで歯車が合わなかった」。課題を踏まえ、オーシャンカップに臨む。