ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》交流戦でとてつもない数字残す可能性は十分ある
いよいよ交流戦がスタートする。日本ハムは勢いと確かな手応えを持って臨めるはずだ。開幕当初は大味だったが、今はその〝大味さ〟にスモールベースボールの要素が加わった。サインプレーの成功率が高まり、相手が面を食らうプレーが決まりだした。
自分の持ち味を前面に出し、アピールに躍起だった選手たち。それが勝つための野球を選択するようになってきた。BIGBOSSスタイルがチーム内に浸透し、円滑に事が運んでいる証拠だ。
攻撃面ではヒットエンドランやスクイズ、重盗など。サインを受け、打席で「えっ?!」という表情を見せる選手がいなくなった。守備も同様。BIGBOSSはベンチで立ち上がり、ポジショニングを指示する。選手は今や、指揮官が立った瞬間に動き出す。となれば「OK、OK」と確認し、あとは微調整するだけでいい。
「認めてほしい」から「常に戦力でありたい」という選手個々の意識変化がチーム力を向上させている。
スケジュールにも恵まれた。ヤクルト→巨人→広島と現セ・リーグの順位通りに対戦する。ぶっ放すには最適な日程。勝てば、さらに勢いは増す。とてつもない数字を残す可能性は十分にある。選手は、積み重ねてきた時系列に自信を持ってもらいたい!(本紙評論家)