高校野球
知内24年ぶり春1勝! 5番・馬躰が投打で躍動し駒苫破る
▽春季全道高校野球1回戦(24日、札幌円山)知内6-4駒大苫小牧
投げては救援3回0封、打っては反撃ののろし3点三塁打
知内が終盤の逆転劇で、24年ぶりの春1勝をつかみ取った。4点ビハインドの七回から救援して3回0封、八回には同点につながる3点三塁打と投打で活躍した5番・馬躰光瑛右翼手(3年)は「ちょっと詰まったけど、自分のスイングができた」と、振り返った。
七回まで散発3安打の打線が、八回に相手ミスに乗じて一気に襲いかかった。失策と犠打エラーなどで2死満塁。ここで一回に得点圏に走者を置きながらも凡退した馬躰が値千金の走者一掃打。「反省は試合が終わってからでいい。次の打席は初回の気持ちで臨みました」と、強靱なメンタルで勝利を呼び込んだ。
前回出場時は4強まで進出。「次投げるときも自分らしく、やってきたことを出せるようにしたい」。自らに与えられた仕事を全うし、目の前の勝利目がけて全力を尽くす。
駒苫・佐々木監督「相手はつなぐ意識で、うちは打線が切れた」
佐々木孝介監督(35)が終盤に逆転されたことに「負けるときはこんなものかな」と、ため息を漏らした。「相手がつなぐ意識で来て、うちは打線が切れた。その差かな」。たたみかけて一気に試合を決める強さが欠けていた。2年生4人がスタメン出場。「勝つ材料はある」。課題がたくさん出たからこそ、まだまだ強くなり、夏に再び円山に戻ってくる。