ファイターズ
ドラ9上川畑が1軍デビュー戦でプロ初安打&初盗塁「すごい緊張しました。人生一番くらい」
■日本ハム1-3ヤクルト(24日、神宮)
無死一塁、犠打サイン想定も「まさか打つとは」
緊張だらけの1軍初日で、ドラ9ルーキーの上川畑大悟内野手(25)が攻守に躍動した。1軍初昇格となった24日、「2番・遊撃」で初先発出場。入団当初から評価されている高い守備力は健在だった。難しいバウンドも簡単に処理する新人らしからぬグラブさばきを披露した。
そして、最大の見せ場となったのは1―1で迎えた延長十回無死一塁だった。犠打のサインを想定していたため、「まさか打つとは思ってなかった」と振り返ったが、すぐに頭の中を切り替えた。広く空いた一、二塁間を狙い澄まして右前打をマーク。さらに、すぐさまプロ初盗塁を決めるおまけ付きだ。
技術力を見せたプロ初安打に「とりあえずホッとしたのと、場面的にいいつなぎができたので、そちらのほうがよかったです」と喜んだ。いつものように記念球を受け取った新庄監督も「最初バント(のサイン)だったんですよ。一瞬考えて、プロ初ヒット打ってくれるだろうと思って変えたんですよ。あそこが成長ですよ」と評価した。
25歳オールドルーキー「ここから巻き返せるように」
2月7日に昨年末負傷した右膝外傷性骨挫傷の治療のために1軍を離れたが、「こんなに長いけがをしたのは初めてだったんですけど、そんなに落ち込むこともなく」と、すぐに気持ちを切り替え、この時期での復帰を想定。合流した2軍キャンプでは、リハビリの合間にトレーニング室の窓から、上沢や伊藤などのブルペン投球を食い入るように見つめる姿もあった。
記念すべき一日を「すごい緊張しました。人生一番くらい」と初々しい表情を見せた。「こうして(試合に)出られたので、ここから巻き返せるように」。25歳、オールドルーキーの戦いが始まった。