日本ハムの伊藤大海投手（２４）がリーグ単独トップの６勝目を懸けて、２６日のヤクルト戦（神宮）に先発する。ＤＨ制がないセ・リーグ本拠地での登板となり、昨季の交流戦以来の打席に立つ。打撃も得意な道産子右腕は「セーフティーでも何でも、野手の気持ちでやりたい」と意気込んだ。

打撃センスは抜群「シャープなスイングを」

　投球はもちろん、センス抜群の打撃にも注目だ。中５日で迎える先発マウンドに向けて、伊藤は「体は変わりなく準備できているので、やれることをやりたい。バッティングですか？　シャープなスイングを」とニヤリと笑った。

　昨季の交流戦では、巨人のエース・菅野と対戦するなど５打数無安打。プロ初安打はお預けとなったが、今年の打撃練習では新庄監督が代打起用プランをぶち上げるほどの打棒を披露した。２４日の試合では先発登板した加藤が初球バスターエンドランを成功させており、伊藤への期待も膨らむ。

　プロ２年目の今季はここまで山本（オリックス）、佐々木朗（ロッテ）と並ぶリーグトップの５勝をマーク。２５日にはブルペンで投球練習を行い、風の影響などを確認した。

　「風は結構、好きな方なので、あんまり苦手意識はないです。いい方に生かせられたら」。大学（苫駒大）以来の登板となる神宮球場で、投打に躍動だ。