コンサドーレ
札幌 屈辱の今季ワースト6失点…福森一発レッドで退場の穴埋められず
■札幌1-6柏(25日、札幌ドーム)
痛すぎる一発レッド―。離脱者続出のチームにさらなる逆境が襲った。北海道コンサドーレ札幌はホームで柏と対戦し、前半10分にDF福森晃斗(29)が背後からのチャージで一発退場した。試合序盤から10人での戦いを強いられ、1―6のワンサイドゲームで敗れた。今季初の連勝はならず、10位に後退した。
ミシャもため息「われわれの日ではなかった」
今季ワースト6失点での大敗に、ペトロビッチ監督は試合後「きょうはわれわれの日ではなかった」と深いため息をついた。
多くの故障者を抱える札幌にとって、泣きっ面に蜂のアクシデントだった。福森が前半10分、背後からのチャージで一発退場。厳しいチーム状況からボランチで先発したが、奇策は評価を受ける間もなく、わずかな出場時間でピッチを後にした。失意の背番号5は去り際、スタンドに深々と頭を下げた。
DF田中駿やMF高嶺とチームの屋台骨を欠く上に、80分間、10人での戦いを強いられた。試合前の時点でリーグ5位と上位を争う柏に、あまりに大きなハンディを与えた。前半15分に先制を許すと、同26分にも追加点を献上。後半は4失点と歯止めが利かなかった。
後半29分 MF青木が意地の一発
終始劣勢でも、ファイティングポーズはとり続けた。後半29分にはMF青木が意地の一発。エリア外から左足ミドルでネットを揺らした。指揮官は「最後まで心が折れずに一矢報いてやろうと攻撃を仕掛け続けてくれたのはポジティブ。必ず今後に生きてくる」と選手たちをねぎらった。
中3日でアウェー神戸戦はやってくる。「次、勝ち点3を取れば、まだ(上位に)食らいついていける。悲観する状況ではない」とMF宮沢。粘り強く勝ち点を積み重ねてきた札幌にとって、ここが正念場。苦境の今こそ、チーム力が試される。