５月を最高の形で締めくくる―。日本ハムの上沢直之投手（２８）が、２７日の巨人戦（札幌ドーム）に先発登板する。この５月はここまで３試合に登板し、３勝負けなし。防御率０.８２と抜群の成績を残している。今月最後の登板でも白星をつかむ。

５月防御率０.８２　１８イニング連続無失点

　〝借金完済〟が見えてきた。上沢の３、４月は０勝４敗、防御率４.９１と出遅れたが、今月７日の西武戦で今季初勝利を挙げると、その後も勝ち星を重ねていった。同戦の五回からは１８イニング連続無失点中と抜群の安定感を見せている。

　３連勝も果たし、自身の借金を「１」まで減らした。「自分の体の動きのイメージとボールが合ってきた感じがある。３、４月で遅れた分を取り戻せるようにしたい」。まずは勝敗を五分に戻すことが最優先となる。

　巨人には昨季途中に移籍した中田がいる。「大将（中田）はいいバッターであることは変わらないですし、やっぱ投げるのは神経を使うと思います」と警戒を強めながらも「すごく楽しみですけどね。いつも味方でいた選手というか先輩が、相手チームとして対戦できるのは楽しみです」と胸を躍らせていた。

　通算５６勝のうち１４勝を挙げている５月。月別で一番、白星を稼いでいる。再び快投を見せることができれば、月間ＭＶＰも視野に入る。復調したエースがさらに波に乗っていく。