コンサドーレ
《河合CRCの竜の眼》急成長 中村 思いきりやれ
アグレッシブかつダイナミックな有望株
柏戦は開始早々に福森が退場し、ゲームプランが崩れてしまった。わざとではないがVARが入っている以上、致し方ない。ボランチで先発した福森も、やってやろうという気持ちだったに違いないが、ファウルはいらない場面だった。面白いスルーパスも出していただけに、もっと見たかった。大事なのは次、どうするかだ。
札幌は10人になっても、チームとしてボールを奪いに行き、点を取りに行く選択をした。あれだけの失点は仕方ない部分もある。だが1人少なくなった時点で、チームとしてどうすべきかが統一されていなかった。
1失点目は西と金子のところで連係ミスがあり、クロスに対して誰も行けていなかった。ボールを奪いに行く判断をするなら、ハードワークを徹底して1対1でもっと詰めないと。経験豊富な西にはもっと求めたい部分だった。
厳しいチーム状況の中でチャンスを得た中村が、急成長を見せている。アグレッシブでダイナミック。この二つのワードがぴったりくる選手だ。フィード面でボールを止める位置が良くなり、周りを見る時間が増えた。その分、的確な判断ができている。サイドチェンジもすごく良いものを持っているし、縦への推進力は福森とは違う長所。試合に出られる喜び、幸せを感じていると思う。29日の神戸戦もチャンスは来るだろうから、今できることを思いきりやってほしい。
中3日でタフな日程だが、一人一人が勝利のためにハードワークしてほしい。神戸は個の技術があり、回される時間もあると思う。一方で選手の距離感が近いので、うちのプレッシャーがはまれば、カウンターのチャンスが生まれる。団結力を持って戦えば、勝機は十分ある。選手たちには本当に期待している。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)