ファイターズ
2022/05/27 00:15

万波の一発が呼んだ逆転勝利 無失点守護神から九回8号ソロ

九回にヤクルトの守護神マクガフの初球を左中間スタンドに突き刺した万波

■日本ハム9-6ヤクルト(26日、神宮)

 諦めない気持ちが、バットに乗り移った。2点を追う九回。先頭で打席に入った万波中正外野手(22)は、ヤクルトの守護神・マクガフが投じた初球のカットボールをフルスイング。打球は神宮の夜空に舞い上がり、左中間スタンドに突き刺さった。

「ファイターズは諦めていないし、悪くもないぞ」

 「(直近の)2試合、最後の最後にやられていたので、このまま3連戦やられたくなかった。ファイターズは諦めていないし、悪くもないぞというのを、何とか見せたいと思って打席に立った。その気持ちだけで、最高の結果になってくれたと思います」

 自己最多を更新する8号ソロが敵地のムードを変え、続くアルカンタラの同点弾を呼び込んだ。延長十回にはチームが1点を勝ち越し、なおも1死三塁の好機で、左翼線への適時二塁打をマーク。3安打2打点の大活躍で、逆転勝利に大きく貢献した。

北山を楽にしたい一心で十回に適時二塁打

 先輩右腕を楽にしたい一心だった。十回の打席前、2日連続でサヨナラ弾を浴びていたルーキー・北山が、登板の準備をしていることに気づいた。「北山さんが(肩を)つくっていたのが見えていたので、3連投いくんだと思って、何とか1点でも多くと思った。その気持ちですね」。カウント0ー2と追い込まれたが、内角への難しいボールに執念で食らいつき、貴重な追加点をたたき出した。

 タフな3連戦の最後に、一矢報いた。万波は「弾みがつく勝ち方かな」と、次戦以降へ気持ちを向けていた。27日からは、札幌ドームに戻って巨人と3連戦。成長を続ける22歳が、本拠地でも大暴れする。

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