ファイターズ
2022/05/27 23:40

浅間が決勝の3号ソロ!ミスの万波救い「カバーできたっていうのはすごく先輩として良かった」

八回1死、戸郷から決勝の本塁打を放った浅間(左から2人目)を迎える万波(右端)。守備でのミスを先輩が救った(撮影・大石祐希)

■日本ハム3-2巨人(27日、札幌ドーム)

後輩の奮起期待「あしたは万波がやってくれる」

 交流戦の主役は俺たちだ―。「2番・左翼」で先発した浅間大基外野手(25)が、決勝本塁打を放つなど3安打2打点で打のヒーローとなった。前夜、セ・リーグ首位のヤクルトとの延長戦を制した勢いで球界の盟主・巨人も打ち破った。

 2―2で迎えた八回1死。浅間が巨人の先発・戸郷の変化球を膝を折り曲げながら、うまく拾い上げた。「打った瞬間いったかな」と確信した打球は右翼席に着弾。今季3号ソロで試合を決めた。

 後輩を救ってみせた。2点リードの五回に万波が痛恨の適時失策を犯し、同点とされていた。横浜高の先輩として、カバーしないわけにいかなかった。「マンチュウ(万波)もああいうプレーがあった中でベンチでもすごい声を出していましたし、結果としてカバーできたっていうのはすごく先輩として良かったのかな」と喜んだ。ヒーローインタビューでも「あした(28日)は万波がやってくれると思います!」と後輩の奮起に期待した。

1点争う激戦「これが野球の醍醐味」

 前カードのヤクルト3連戦(神宮)から1点を争う激戦が続いている。浅間も「外野で守っていてもしびれるし、気が抜けない。でも、これが野球の醍醐味」と直近の4試合を振り返った。その中でプレーしていると、気持ちも自然と高ぶっていく。三回の適時三塁打を放った際には、力強く右拳を握り、咆哮しながら渾身のガッツポーズを見せた。

 普段は気持ちを前面に出すタイプではないが、この日に見せたように〝熱〟は常に持っている。それもそのはず。少年時代には、主人公・茂野吾郎の野球人生が描かれた漫画「MAJOR」に熱中した。不屈の闘志で、仲間と一緒に数多くの壁を乗り越えていく姿に「一番影響を受けました」と心打たれた。

 今季から新生ファイターズとなり、開幕当初は思うようにいかないことが多かった。浅間も3、4月は打率.200と苦戦。しかし、5月は.305と右肩上がりの曲線を描いている。チームも5月は11勝10敗と貯金1つ。まだまだ巻き返す。茂野吾郎のように、チームメートを巻き込みながら困難を越えていく。

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