2万7000人超の札幌ドーム沸いた!清宮2打席連発で巨人・中田とアーチ競演
■日本ハム4-8巨人(28日、札幌ドーム)
再び豪快な2発が飛び出した。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が28日、今季2度目となる2打席連続アーチを巨人からマークした。四回、右越えにライナーでの先制5号ソロを放つと、六回にも右翼席中段まで運ぶ完璧な一発で6号ソロを放った。試合は昨季まで在籍した中田翔内野手(33)の2ランを含む3打点の活躍などで4―8で敗れたが、2万7000人以上が詰めかけた札幌ドームのファンを大いに沸かせた。
「気持ちいいです。たくさんのファンの中で打てるのは野球選手冥利につきる」
正義だというホームランで、今季最多2万7235人のファンが集まった本拠地を興奮の渦に巻き込んだ。清宮が、5日の楽天戦(札幌ドーム)以来となる今季2度目の2打席連続アーチ。チームが敗れて空砲となったが、大観衆の前でプレーできる喜びをかみしめた。
「気持ちいいです。デーゲームでたくさんファンの方たちに来ていただいて、その中で打てるのは野球選手冥利(みょうり)につきると思います」
まずは四回、先頭で迎えた第2打席。相手先発・シューメーカーのツーシームを弾丸ライナーで右翼席に運んだ。「球を動かしてくる投手なので目付を高く、低めはできるだけ手を出さないように」と、高めのボールを仕留めて先制点を叩き出した。
2発目は2点を追う六回1死から。打った瞬間にそれと分かる打球だった。試合前に新庄監督が林ヘッドコーチを介して「初球の甘めのボールはガンガンいこう」と助言。教えの通り、初球144キロ真っすぐを完璧に捉え、右翼席中段に放り込んだ。
昨季途中まで一塁の定位置を争った先輩とのアーチ競演で、球場を盛り上げた。七回に代打で登場した中田が、貴重な追加点となる適時打をマーク。九回にはだめ押しの2ランを放った。
中田からの「ガリガリやな」発言に〝応戦〟「グラブ違いますよ。守備もうまいっすね」
前日27日の練習中には「ガリガリやな」と突っ込まれ、「中田さんが外野用グラブ持っていたのでグラブ違いますよ。守備もうまいっすね」と〝応戦〟。前日は出場機会がなかった中田のここぞの場面での仕事に「やっぱりさすがだなと思いました」と脱帽させられた。
ここ最近は主に3番で出場。クリーンアップを任され、首脳陣の期待は大きい。ビッグボスにとがめられた走塁ミスなど失敗を糧に、主砲の座を射止めるべく奮闘している。
「コンスタントに打てるよう波をなくしていきたい。勝たせるバッティングをしたいし、いいところで打てるようにやっていきたい」と決意も新た。次こそは、チームを勝利に導く豪快なアーチを描いてみせる。