ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》あの打球打てる選手は12球団見回してもそうそういない
■日本ハム4-8巨人(28日、札幌ドーム)
清宮が自らのストロングポイントを示してくれた。打った瞬間、それと分かる高い放物線。1本目はややインサイドに来た速球を右肘を折りたたんで見事に捉えた。2本目は巨人バッテリーが裏をかこうと同じ球種を初球にもってきたが、うまく右翼席中段に運んだ。今は修行中の身ではあるが、自分の持ち味を再確認できたのではないか。
若手3人が中軸に固定されつつある。野村や万波も打撃が積極的になり、結果が付いてくることで、少しずつ守備の不安がなくなってきた。清宮も守備や走塁でビッグボスから注意を受けたようだが、まずは自分の長所を先に示した上で、ウイークポイントをカバーすればいい。そこは後から付いてくるはずだ。この打球を打てる選手は、12球団を見回しても、そうそういないのだから。
杉浦は立ち上がりからめちゃめちゃ良いボールを投げていた。それが1点を先制した五回に変わった。リードしたときこそ攻撃的に、自分の全てをさらけ出した投球を求めたい。試合が動いたときに心が動くのは当然。メンタルが弱いからではない。そこをどう利用するのかが、今後の結果を分けると言ってもいい。
最後に一つ言わせてほしい。中田…、やるやないかいっ!(本紙評論家)