大学・社会人野球
旭川北稜が初優勝 リトルシニア野球春季全道
▽リトルシニア野球春季全道兼ミズノ旗争奪全道大会最終日(29日、札幌スタジアム)旭川北稜シニア9-7小樽シニア、延長十一回タイブレーク
決勝が行われた。14大会ぶりに決勝戦へ駒を進めた旭川北稜シニアが延長十一回タイブレークの末、9―7で小樽シニアに勝利した。6―6で迎えた十一回、4番・西村颯汰左翼手(旭北門中、3年)の右前適時打などで3点を奪い、その裏を1失点でしのいで、初優勝を果たした。
2度にわたるタイブレークを制す
2度のタイブレークの末、旭川北稜が初優勝をつかんだ。延長十回、3点を奪うも、裏の攻撃で同点とされた。なおも2死一、二塁のピンチで安打を浴び、二塁走者を刺してサヨナラ負けを阻止。十一回も3点を奪い、相手の攻撃を1点でしのぎ逃げ切った。
まさにシーソーゲーム。1点ビハインドの六回。2死から同点に追いつき、流れを引き寄せた。角井修監督(45)が「一つのヤマ場」と語った粘り。「スーパースターがいるわけではない。総合力で勝ってきたチーム」の言葉通りの戦いだ。
チームは先を見据えている。藤原佑磨主将(東神楽町東神楽中、3年)は、6月4日開幕の日本選手権道大会(札幌麻生など)に向け「二つの大会を連続で制したい」と全国切符獲得へ意気込む。監督も「この勢いで優勝したい」と力強く述べた。昨秋、就任した新指揮官は旭実高時代、エースとして甲子園で「ミラクル旭実」を巻き起こした。今年はミラクルな戦いを続け全国出場を目指す。