ファイターズ
《荒木大輔のズバリ解投》日々成長する若き中軸トリオ 清宮はチャンスで振っていけ
自覚が芽生えた万波、想定通りの活躍見せる野村
2軍監督時代に見てきた清宮、野村、万波が1軍でクリーンアップを務めている。まだまだ粗さもあり、レギュラーとは言えないが、ものすごく成長している。
一番変わったのは万波。以前はムラっ気があり、良いとき、沈むときの落差が大きかった。今は新庄監督の教育のおかげもあり、何とか当てようと必死にバットを振る。ダメでも守備で頑張ろうとする。試合に出続けて自覚が芽生えたのだと思う。今の気持ちを忘れず、プレーしてほしい。
野村は元々まじめで取り組む姿勢がしっかりしていた。死球を受けて鼻を骨折しても怖がることなく、向かっていく。4番も驚きはない。想定通りの活躍をしてくれている。守備も少しずつ良くなり、マウンドに行って投手に声を掛けることも増えてきた。心配なのはけがだけだ。
清宮はもっと打てる。今は凡打でも構わないから、チャンスで振ること。ストライクを見送ってしまう姿だけは減らしてほしい。賢い選手だからこそ、考え過ぎて、頭の中を整理し切れないのかもしれない。潜在能力は一番なのだから、長所を伸ばしてもらいたい。
彼らが活躍すると、チーム状態も上向く。打席で雰囲気が出てきたし、今後がさらに楽しみだ。(本紙評論家)