コンサドーレ
2022/05/31 23:00

《平川弘のCool Eye》神戸に1-4大敗 セットプレーで競り負けるな 

神戸戦でセットプレーから大量失点した札幌イレブン

 最下位の神戸に1―4でやられた札幌。その前の柏戦でも1―6と大量失点を喫した。退場者を出して数的不利になったこともあるが、負ける時は大負けする傾向が札幌にはある。

 ペトロビッチ監督のサッカーは、失点してもリスク覚悟でゴールを取り返すというスタイルである。守りに入らないので、一度緊張の糸が切れると守備が崩壊し、大量失点につながる。ついこの間まで連続無失点試合を続けていたチームとは思えない。

得失点差マイナス11はリーグワースト

 神戸戦の4失点で得失点差がマイナス11となり、リーグワーストとなった。あまりうれしくない数字である。札幌は現在11位だが、最下位チームより得失点差のマイナスが大きいというのはちょっと恥ずかしい。それでも11位で、ちょっと頑張れば上へ行ける位置にいるのはラッキーだ。

 4失点のうち3点がセットプレーからの失点だった。過密日程で、トレーニングはリカバリー中心のメニュー。練習が十分にできない。そのことをペトロビッチ監督は嘆いたが、それはどこのチームも同じことだ。

 セットプレーの守備に関して、基本的に札幌はマンツーマンで相手につく。2、3失点目は1対1での競り負けが原因。相手の陣形等を頭に入れることも大事だが、競り負けなければ済む話だ。ゾーンで守るより、いま一度マンマークの確認、徹底をするしかない。

 ルヴァン杯のプレーオフ広島戦に向けては、セットプレーからの失点で、流れの中から崩されてるわけでないと、ポジティブに考えてみては?(本紙評論家)

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