ファイターズ
上原が1日広島戦先発 二刀流でも投球に完全集中
昨秋から投打二刀流に挑戦している日本ハムの上原健太投手(28)が、1日の広島戦(マツダスタジアム)に先発登板する。広島は広陵高時代を過ごし、2018年にはプロ1号の豪快アーチを放った思い出の地。それでも左腕は過去の活躍を頭から消し、打撃よりも投球に全力で集中するつもりだ。
「先発として、ちゃんと試合をつくらないと話にならない」
交流戦のセ・リーグ本拠地試合ではDH制が採用されず、投手も打席に立つ。広島での一戦は二刀流の〝見せ場〟だが、上原は「10対0で(打撃より)ピッチング。先発として、ちゃんと試合をつくらないと話にならない」と力を込めた。
前回登板した5月25日のヤクルト戦(神宮)では「8番・投手」で先発し、二塁打を放つも五回途中で降板。「(打ったのは)まぐれ。先発投手だったら、5回投げないと意味がないと思っている。前回登板は自分の中では、ほぼ無意味だった」と悔しさをにじませる。中6日で、今度こそ責任投球回を投げ抜く覚悟だ。
18年にも敵地・マツダスタジアムで先発し、投げては5回1失点で勝利を挙げ、打っても右翼スタンドへの特大ソロをかっ飛ばした。4年前の再現に期待がかかるが、左腕は「絶対よぎってくるので、頭から消してやりたい。そこは要注意ですね」と気を引き締めた。
野手・上原はルーキーだが、投手・上原はプロ7年目。まずはマウンドで躍動し、チームを勝利に導いてみせる。