ファイターズ
万波が初の2桁本塁打! 甲子園での一発に「素直にうれしいです」
■日本ハム7-9阪神(3日、甲子園)
3安打2打点で今季5度目の猛打賞
聖地で規格外のパワーを見せつけた。「2番・右翼」でフル出場した万波中正外野手(22)が、自身初の2桁本塁打に到達した。豪快な一発を含む3安打2打点、今季5度目の猛打賞と、売り出し中のバットが火を噴いた。
節目を記録したのは、先頭で迎えた三回だった。阪神の先発・ウィルカーソンが投じた145キロの直球を迷いなく振り抜いた。強烈な打球音を残した白球は、バックスクリーン左に着弾。今季10号ソロは打った瞬間に「行ったかな」と確信するほど、完璧な一撃だった。
横浜高時代、この甲子園で勝ち抜くことを目指して汗を流した。3年間、全ての夏で甲子園大会に出場したが、万波自身は0本塁打。「学生時代はやっぱり、甲子園でホームラン打って勝つことを目標にしていたので、素直にうれしいです」と聖地で節目のアーチを架けられたことを喜んだ。
横浜高時代に甲子園で対戦した輝星と談笑
ウオーミングアップ時には、3年夏に甲子園で対戦した吉田と談笑。「懐かしさ? 感じると思ったんですけど、あまりに(期間が)空きすぎて新しいとこに来たような感じでした」と苦笑いしたが、プロ入りから4年が経過し、成長した姿を示すことができた。
波の激しさを小さくすることができれば、さらに相手の脅威となれる。万波も十分に自覚しており、「試合によって、いい時はいい、ダメな時はダメって感じがちょっとする。ヒットを打てなくても打点を挙げられるとか、チャンスで何とか最低限の仕事ができる、みたいなのができるようになりたいと、しみじみ感じています」。将来の主軸候補の一人として、さらなる進化の必要性を感じている。
次はやり返す。「しっかり反省して、チームを勝たせられるようにしたい」。甲子園でパワーを上乗せした万波がさらなる飛躍を遂げる。