コンサドーレ
2022/06/04 22:50

札幌 ルヴァン杯8強諦めない 広島に0-3敗戦も逆転突破狙う

アウェーゴールの3得点を許して完封負けも、MF宮沢主将(中央)は諦めず前を向く(撮影・松本奈央)

■ルヴァン杯PO第1戦 札幌0-3広島(4日、札幌ドーム)

公式戦11戦ぶりの完封負け

 北海道コンサドーレ札幌は、ホームで広島に0―3で敗れた。前半24分、コーナーキックのこぼれ球をペナルティーエリア外から決められて先制を許すと、後半さらに2点失った。攻撃陣はいい形はつくったものの決め切れず、公式戦11戦ぶりの完封負けでプレーオフ第1戦を落とした。8日の天皇杯2回戦を挟み、11日にアウェーで行われる第2戦では奇跡の逆転突破を目指す。

4年連続の準々決勝進出に黄色信号

 4年連続の準々決勝進出に黄色信号が点滅した。リーグ戦で4失点したアウェー神戸戦から、1週間かけて修正した守備は勝利に結びつかず。リベロでフル出場したMF宮沢主将は「なかなかうまくいかないというのが本音。あと半分あるので、可能性が有る限りチームとして課題を共有して、同じ方向を向いて頑張りたい」と前を向いた。

 序盤は札幌が主導権を握った。0トップの前線はMF駒井を中央に、左にMF青木、右にMF金子。高さで劣る分、スピードを生かした速い展開でゴールを目指した。宮沢主将は「入りは良かった。試合のコントロールもビルドアップも相手が攻め込んできた分、自分たちが運びながら攻撃できた」と、札幌の方が多くの決定機をつくった。

柏、神戸戦に続くセットプレーからの失点

 ところが前半24分、左CKからのクリアボールが相手の前へ。シュートは選手が密集したエリア内をすり抜け、痛恨の先制点を与えてしまった。前半ロスタイムには、決定機を防ぐシーンもあったが、GK中野は「結果としては0―3。1点目は過去2度とも同じ形でやられている。チームとしてはやってはいけない失点」と、リーグ戦の柏、神戸戦に続く同じ形での失点に肩を落とした。

 後半にも2失点。アウェーゴール数が優先されるカップ戦では、このホーム3失点が重くのしかかる。プレーオフステージを勝ち抜くには第2戦での3点差勝利が絶対条件だ。

 さらに8日には中3日で天皇杯がある。宮沢主将は「この現状を引きずってしまうと、難しいゲームになる。天皇杯も初戦は難しいゲームになるので簡単ではない」。今季最大の苦境を、チーム一丸となって乗り切る。

 ■札幌のPO突破条件

 ホームの第1戦が0―3で敗れたため、アウェーの第2戦では3点差以上の勝利が必要となる。4―1以上であれば札幌が突破し、3―0の勝利であれば15分ハーフの延長戦を行い、決着しない場合はPK戦。延長戦ではアウェーゴールのルールが適用されない。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい