大学・社会人野球
リトルシニア道大会開幕 初優勝目指す釧路が逆転勝ち
▽リトルシニア日本選手権道大会兼道新スポーツ杯夏季全道大会第1日(4日、札幌麻生)1回戦 釧路4ー3北広島
今大会は全国切符が「4」に倍増
全国切符を懸け、熱い戦いが始まった。今大会は第50回を記念し、全国出場枠が「2」から「4」。1回戦2試合が行われ、初優勝を目指す釧路は、北広島との接戦の末に4―3で勝利した。3点を追いかける四回途中から登板したエース・下重賢慎投手(釧美原中3年)が流れを呼び込む好投を見せると、直後の五回は主将の嶋田陸翔捕手(釧景雲中3年)が逆転の左翼線2点適時二塁打を放って試合を決めた。
下重&嶋田バッテリーが勝利に貢献
釧路の〝黄金バッテリー〟が勝利に導いた。0―1の四回無死一塁、先発の高坂大輔投手(釧青陵中3年)が2点本塁打を浴びて降板。代わったエースの下重は「誰にも打たせない」と気合十分に3者連続三振でしのいだ。橘幸司監督(40)は「ピシャッと3人で切ってくれて流れが完全に変わった」と評価した。
直後の五回、2点を返し、なおも1死一、二塁の好機で7番・嶋田。内角の直球を捉え、決勝打となる左翼線への逆転2点適時二塁打を放った。
華麗な逆転劇を見せた釧路は投手を中心とした守備が強み。下重は昨年末に北海道選抜で沖縄遠征を経験した。「いい選手が多くいた」と刺激を受け、その後は投げ込みに時間を割いて直球を磨きあげた。女房役の嶋田は下重を支えつつも「周りを見られるようになった」と、主将として自らの成長も実感している。
次の旭川北稜戦に向け、橘監督は「春の王者に挑める。楽しんでやろう」と選手たちを鼓舞した。投手中心に最少失点で守り抜き、1点でも多く取る野球で初優勝を目指す。