札幌ネット揺らせず…タレント軍団・神戸に押し負け
■J1第29節 コンサドーレ札幌0-1神戸(18日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)
北海道コンサドーレ札幌は、アウェーで神戸と対戦し、0―1で敗れた。序盤から優勢に試合を進めたが、前半22分に相手GKのロングフィードからカウンターを食らって失点。後半も外国籍選手を投入して攻勢を強めたが、最後までゴールには届かなかった。完封負けは今季8度目。順位は11位に転落した。
タレント軍団にしてやられた。何度も好機を演出したが、ゴールを捉えることができなかった。シャドーで先発したMF荒野は「いいゲームはできたと思うけど、最後のところを決めきることができなかった」と振り返った。
序盤から押し気味に試合を進めたのは札幌だ。ボランチで起点となったMF駒井は「前半に失点するまで3回ぐらい決定的なチャンスはつくれていた」と悔しがった。
一瞬の隙を突かれた。前半21分、シュートを止められ、相手GKから右サイドへのロングボールが送られると、FW菅が海外から戻ってきた神戸のFW武藤に競り負けた。そのまま自陣深くまでの侵入を許してしまうと、中央への折り返しを一発で決められ、わずかシュート1本で試合の主導権を握られた。
後半に入り、攻撃の圧力が増した。17分にFWトゥチッチに代えて、前節C大阪戦でリーグ戦初ゴールを決めたFWドウグラスを投入。すると後半23分、中央の荒野からのパスを、相手ゴール前で駒井が走り込んできたドウグラスへワンタッチでラストパス。しかし、シュートはGKに弾かれ、こぼれ球もMF青木が狙ったが枠を外れた。決定機を逸し、駒井はその場にがっくりと突っ伏した。
シュート数は相手の4本に対し、札幌は14本。何度もゴールを脅かしたが、守備を固めた神戸を最後までこじ開けることはできず。今季8度目の0封負け。けが人続出で厳しい台所事情は続くが「切り替えて、勝ち点3を取れるようにチーム一丸となって準備していくだけ」と駒井。悔しさを力に変え、次の試合に臨むだけだ。