北ガスが2年連続東京D切符 JR北海道に逆転勝ち 都市対抗野球予選
▽都市対抗野球道地区2次予選最終日(5日、札幌円山)北海道ガス4-3JR北海道クラブ
2勝で王手をかけていた北海道ガスが4―3でJR北海道クラブに逆転勝ちし、2年連続2度目の本大会切符を手に入れた。六、七回に2番・高橋謙太(26)と4番・寺田和史(26)のソロアーチで同点に追い付くと、九回には6番・長谷川寛(26)が勝ち越しの適時中前打で試合を決めた。7月18日に開幕する本大会(東京ドーム)で初の全国1勝を狙う。
長谷川寛(ヒロ)が決勝ヒーロー打
北海道ガスの長谷川寛(ひろ)が正真正銘のヒーローになった。一塁側内野スタンドからの「いけいけ、ヒーロー!」の声援に背中を押され、低めの変化球に食らいつくと「落ちろー!」と、心の中で叫んだ打球は中前へ。勝ち越しの二走が生還し、一塁上で力強くガッツポーズした。
前の打席まで3打席連続凡退。「調子はあまり良くなかったので、ここは気持ちだと。狙い球を決めずに、来た球をしぶとく落とせるようにと打席に入りました」。3日の第1戦後、主力の米満凪遊撃手(25)が体調不良で欠場。「彼のためにも出場権が取れて良かった」と、仲間を思いやった。
自身の「寛」の名前の由来は、日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄さん(53)。「英雄は英語でヒーロー。そこから親が名付けてくれました。気に入っています」と、はにかんだ。
初の全国1勝&道勢通算100勝目指す
本大会初出場の昨年は、東京都代表のセガサミーに1―10と完敗。エースの大城祐樹投手(25)が五回途中3失点で降板し、攻撃はわずか5安打に抑えられた。「全国は直球の勢いが強くて、オフは振り負けないようにやってきた。投手を助けられるように、先制点を取って楽な試合ができるように頑張りたい」。2度目の挑戦で初勝利し、さらに残り2勝に迫った道勢通算100勝の節目達成へと突き進む。
■個人表彰選手
▽砂沢賞(最優秀選手) 寺田和史(北海道ガス)▽水谷賞(殊勲選手) 佐藤槙平(北海道ガス)▽森賞(敢闘選手) 岩崎巧投手(室蘭シャークス)▽首位打者賞 寺田和史(打率・636)▽敢闘賞 太田裕也投手(WEEDしらおい)▽若獅子賞(新人賞) 佐藤槙平