新庄BIGBOSS ノーノー許し「手も足もヒットも出ません」
■日本ハム0ー2DeNA(7日、札幌ドーム)
今永を称賛「テンポもいいし、コースにビタビタ」
日本ハム・新庄剛志監督(50)は、試合後「手も足もヒットも出ません」と苦笑いしながら登場。DeNAの今永にノーヒットノーランを食らい「おめでとうですね。いやー、テンポもいいし、コースにビタビタ、タイミングを遅らせてね、いい投手ですよ」と完敗を認めた。
この日の先発は、4月19日の楽天戦以来、白星から遠ざかっている加藤。新庄ビッグボスは、左腕を援護するべく「守備(重視)から〝点を取ってみよう打線〟に替えてみた」と攻撃型のオーダーを組んだ。
しかし、終わってみれば、塁に出たのは二回に四球を選んだ清宮だけ。新打線は不発に終わり「加藤君もすっげー良かった。なんとか勝ちを付けてあげたかったんだけど…。作戦も何もできないんだから。かき回したかったけど、かき回せないっていうこのもどかしさ」とお手上げだった。
4月17日のロッテ戦では佐々木朗に八回まで完全投球を許しており「ある意味これ2回目ですよね。今シーズン」。それでも、九回先頭で代打起用した浅間には「小細工するなよ。3球で終わってもいいからせこいことするな」と助言。奇策を使うことなく、最後まで真っ向から立ち向かった。
早くも切り替え「俺は引きずらない」
本拠地・札幌ドームで初のノーヒットノーランを許し、チームは今季2度目の5連敗。「俺は切り替えが早いから引きずらない。おめでとうの方が強い」と前向きに話した指揮官とは対照的に、清宮らが試合後のベンチでぼう然とした表情を浮かべるシーンもあった。
「俺が選手だったら悔しいと思う。自分に対して腹立つだろうし。それだけ悔しい気持ちがあるんだったら次につながると思うし、それも成長の一つ。こういう試合の後は、意外とガーンと爆発することもある」
最後は不敵な笑みを浮かべた新庄ビッグボス。若いチームにとって、すべてが成長の糧となるはずだ。