コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》ハマった泥沼 攻守に厳しいプレーで立て直せ
ルヴァン杯の広島戦は0―3と完敗。リーグ戦の悪い流れを断ち切れず、泥沼にはまっている印象の札幌。メンバー起用を再考し、ショック療法等の必要があるのではないだろうか。
先手を許すと今の札幌の攻撃力、パワーではゲームをひっくり返すのは難しい。後半、FWドウグラスを前線に入れたが、頭からの起用を考えてもいいのでは。
失点だが、3試合連続で同じ形から先制点を献上したと、ペトロビッチ監督が嘆いた。柏戦、神戸戦、そして広島戦と1度はDFがクリアしたボールを拾われ、ダイレクトで豪快なロングシュートを決められたのだ。
当然シューターとGKの間には、何人もの選手たちがいて、ボールへプレッシャーをかけるために寄せていた。1発くらいは「事故」として諦めることもあるが、3発連続となると偶然とは思えない。3発を食らったGK中野に問題はなかったか?
DFがブラインドになって、かわいそうな部分はあった。一番は、中央へクリアするのを避け、シュートの角度が狭くなるサイドへクリアする。そしてセットプレー時には、こぼれ球にすぐに寄せれるように、こぼれ球担当の選手を置くこと。そんな机上論は当然実行していて、MF青木をこぼれ担当に置いていたのだが…。
8日は天皇杯2回戦の桐蔭横浜大戦。大学生だが能力の高いタレントがいる。緩いプレーをすると痛い目に合う。球際、攻守の切り替えのところで、厳しいプレーをしてほしい。相手はアマチュアだが、この試合からきっちり立て直していかないと、悪い流れは断ち切れない。(本紙評論家)