大学・社会人野球
前日ノーノー勝ちの東海大札幌 仏教大に完封負け
■全日本大学野球選手権 第3日(8日、明治神宮ほか) 2回戦 東海大札幌0ー6仏教大
1回戦で道産子左腕・渡部雄大(4年、東海大甲府)がノーヒットノーランを達成して勝ち上がった東海大札幌(札幌学生)は、2回戦で仏教大(京滋)と対戦し、0―6で完封負けした。先発した最速151キロ右腕の登坂真大投手(3年、札光星)が6回0/3を投げ3失点。5年ぶりの8強入りはならなかった。
先発・登坂が七回途中3失点の粘投
次期エース候補の登坂が、最後はこらえ切れなかった。0―0で迎えた七回無死一塁。球数は110球を超え、「試合中盤からボールが指にかかっていなかった」。フルカウントから133キロのカットボールを右中間へ運ばれ、スタートを切っていた一走が生還。これが決勝点となった。
一回から4回連続で先頭打者に出塁を許すも決定打は与えなかった。三回1死満塁では一段ギアが上がった。初球にこの試合最速となる148キロをマーク。1―2から133キロのカットボールで空振り三振。後続もカットボールで打ち取りピンチを切り抜けた。さらに札光星時代からウイニングショットにしてきた120キロ台のスライダーと合わせ、要所を締めた。
札光星時代は、最速は140キロにも満たなかった。それが3年間で10キロ以上速くなった。「立ち上がりが少し不安なところがある。そこをもう少し詰めてきたい。そして、もう一回、神宮の地に立つ。みんなで一緒に神宮を目指して、頑張っていきたい」。この大舞台で得た経験を糧に、秋の神宮に戻ってくる。