高校野球
駒苫伊藤11K完投 F大海先輩の助言で球威上がった
■秋季全道高校野球支部大会(18日、苫小牧・とましんほか)
5支部で10試合が行われた。室蘭支部では代表決定戦が行われ、駒大苫小牧が5―2で室栄に勝利。先発の伊藤駿哉投手(2年)が9回4安打2失点、11奪三振で完投し、2年連続19度目の道大会進出に貢献した。
駒大苫小牧の伊藤が気迫のこもった投球で、9回を投げ抜いた。球数は106球。最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、ド派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。
何度も雄たけびをあげながら右腕を振った。勝負どころでは、佐々木孝介監督(34)が「球が重い」と評価する直球と切れ味鋭いスライダーで相手打線を翻弄。四回に2失点したが、以降は二塁を踏ませない圧巻の投球で室栄打線を封じた。
「15」番は、日本ハムで活躍する同姓の伊藤大海投手(24)も高校時代に付けた背番号だ。伊藤大が苫駒大(現北洋大)在籍時には、投球時の体重移動について助言を受ける機会があり「下半身の使い方が課題だった。教わって球威が上がって力強くなった」と効果を口にした。
北見市出身。「(楽天の)田中将大さんや伊藤大海さんのような投手になりたい」と、同校に進学した。両先輩も経験したセンバツ甲子園出場を懸けた道大会では「自分らしい投球をしたい。頂点に立って神宮大会、甲子園に行く」と目標を掲げた。(島山知房)