ファイターズ
上原「そんなに空いているとは」4季ぶり札幌D勝利
■日本ハム5ー3DeNA(8日、札幌ドーム)
6回2失点で今季2勝目
本拠地の歓声が心地よかった。先発の上原健太投手(28)が6回2失点で今季2勝目をマークし、チームの連敗を「5」で止めた。札幌ドームでの勝利は、2018年10月11日のロッテ戦以来4季ぶり。「そんなに空いているとは。本当にうれしく思います」と格別の喜びに浸った。
変化球を多投した前回1日の広島戦からモデルチェンジ。「真っすぐに強い打者が多いが、いけるところはしっかりいく」と腹をくくり、DeNA打線に立ち向かった。五回に4連打を浴びて2点を失ったが、桑原を二直併殺に打ち取り、六回は3者凡退。自らの役割を果たし、リリーフ陣にバトンを渡した。
ヒーローインタビューに呼ばれると、恒例となっているテレビカメラへのサインは後輩の望月が「上原、体つっています」と代筆。左腕がつり、少し情けない姿をさらしながらも上原は「もう1イニングいけました」と強がった。
昨秋から投打二刀流に挑戦中。厳しい道のりは理解した上で「打撃はまだまだ時間がかかります。まず投球で皆さんの期待に応えたい」とあらためて決意表明。完成形はまだ先でも、この日は「投」を通じてポテンシャルの高さを証明した。