ファイターズ
2022/06/09 23:25

根本が堂々の5回2失点 2勝目ならずも「前回よりボールも制球も良かった」

四回表、先制を許し悔しそうな表情でベンチに戻る根本

■日本ハム2-4DeNA(9日、札幌ドーム)

  2勝目は逃したが、高卒2年目の根本悠楓投手(19)が堂々たるピッチングだ。プロ3度目の先発マウンドで、5回79球を投げて6安打2失点と試合をつくった。

三回まではパーフェクト

 三回までパーフェクト投球を披露したものの、四回に連打などで先制点を献上。逆転してもらった直後の五回、桑原にスライダーを捉えられて同点の左越えソロを浴びた。勝利投手の権利がかかっていただけに「ちょっと浮いて甘かった」と反省。それでも「前回よりはボール自体も制球も良かった」と確かな手応えを得た。

 プロ初勝利を挙げた5月29日の巨人戦(札幌ドーム)は3四死球と制球に苦しんだが、この日は無四球。武田投手コーチも「粘り強く投げてくれた。自分のペースでストライク先行で、ストライクゾーンを目がけてしっかり腕を振れていた」と評価した。

中学時代から制球力光る

 白老白翔中3年時には全国制覇を達成し、U―15日本代表に選出。中学時代からコントロールの良さはズバ抜けていた。U―15侍ジャパン軟式編成委員長としてメンバー選考に携わり、のちにチームメートとなる近藤健介外野手の父・義男さんはこう証言する。「あまりにしゃべらなさすぎ」と言うほど無口でシャイだったというが「中学の時は、とにかくコントロールとスライダーが良かった。腕の振りもすごくいい」。「Uー15アジア選手権」で最優秀投手賞に輝いた道産子左腕の才能にほれ込んでいた。

 シーズン開幕前に掲げた今季の目標は3勝だった。「きょうはまあ良かったので、続けられればベストですね」。そう冷静に振り返った19歳のさらなる飛躍を期待せずにはいられない。

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