コンサドーレ
2022/06/09 23:35

《河合CRCの竜の眼》流れに乗るにはまず先制点が重要

重たい空気を変え、各選手がタフにならなければならない

ラフじゃなくタフな姿勢で

 柏戦に続き、神戸戦でも退場者を出して大敗。8日の天皇杯は桐蔭横浜大に勝利したが、決して良い流れではない。

 リーグで2試合続けて10人での戦いを強いられたことで、チームにちょっとしたズレが生まれた。奪いに行くタイミングが統一できていない印象だ。ただ、引いて守ってカウンターを狙うこともできた状況で、得点もボールも奪いに行くスタイルは打ち出せていた。そこは評価できるし、クラブとしてぶれていないから、リーグ中位で踏ん張れていると思う。

 大量失点が続き周囲がナイーブになるのは理解できる。だが今季は5試合連続無失点の実績もある。良い時も悪い時もあるのがサッカー。ミシャさんはリスクを冒しても面白いサッカーをしようというスタイル。超攻撃的サッカーを掲げている以上、失点が多いことより得点が入らないことに目を向けるべきだ。

 広島とのルヴァン杯・プレーオフ第1戦は0―3で完敗。後半は距離感が遠く、ボールを回して崩しにかかっても、三つ目くらいでミスが起きていた。「受けやすい、出しやすい角度を取る」「要求している足に付ける」「距離を近くする」。プレー精度はまだまだ突き詰められる。11日の第2戦は敵地で3点差をひっくり返さなければならないが、最後まで諦めてはいけない。流れに乗るには、やはり先制点が重要。やることははっきりしている。

 チームの空気はちょっと重たい。こういうときこそ荒野や深井、高嶺らアカデミー出身者のリーダーシップに期待したい。苦しい状況では文句の声が出がちだが、チームとして結果を出すためにどうすべきかを考えること。ラフじゃなくタフに行く姿勢を見せ、チームを鼓舞してほしい。

(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)

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