上沢 月間MVP初受賞 プロ11年目 5月4勝負けなし
勢いそのまま10日中日戦先発
5月の「大樹生命月間MVP賞」が発表され、パ・リーグ投手部門で日本ハムの上沢直之投手(28)が選出された。プロ11年目でうれしい初受賞。自身4連勝中のエース右腕が勢いそのままに、10日の中日戦(札幌ドーム)で先発マウンドに上がる。
新たな勲章を手にした上沢が本拠地で好投手との投げ合いに挑む。相手先発は中日の絶対的エースで球界を代表する左腕の大野雄。「セ・リーグとパ・リーグでなかなか(ピッチングを)見る機会がない。勉強できるところは見てしたいなと思います」と意気込んだ。
前回登板した3日の阪神戦(甲子園)は6回5失点で勝敗つかず。「イニングの最初の方に力を入れすぎた部分があってズレにつながった」と反省したが「今はそんなに悪い状態ではない」と自信をのぞかせる。
ダルから投手陣へナイスな〝援軍〟
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大きな発奮材料もある。5月は4試合に先発し、負けなしの4勝をマーク。防御率0.58と安定した成績を残し、月間MVPを初受賞した。「ひと月を通してしっかり仕事ができた証しなので、うれしく思います」と素直に喜んだ。
疲れも見え始めるシーズン中盤に向けて、心強い援軍もあった。球団OBのダルビッシュ(現パドレス)が宮西、伊藤と上沢へ自身が監修するサプリメントを送ってくれた。
早速「ありがとうございます」と連絡。「けがに気をつけて頑張って」とエールを受け、「必須アミノ酸とか疲労回復の効果がある。気にかけてくれているのが、すごくありがたかった」と感謝した。
初夏の訪れを感じる北海道。「暑いから」と髪を短く切ったエースが、交流戦最後の登板をスッキリ締めくくる。