ファイターズ
11日先発 杉浦 五回の鬼門突破だ
日本ハムの杉浦稔大投手(30)が11日、札幌ドームで行われる中日戦で先発する。前々回、前回と五回に集中打を浴び、失点。五回途中と六回から、それぞれ救援陣にマウンドを託した。今回は鬼門を突破し、勝利の流れを引き寄せる。
2戦連続で集中打浴びた魔の回「同じ失敗は繰り返さない」
原因は理解している。生命線は直球で、少しでも球威が落ち、制球が甘くなると、プロの主力打者は捉えてくる。まして、勝ち投手の権利が懸かる五回は重圧が増す。杉浦は修正点を整理し「(打線が)二回り目に入って慣れてきて、球数も増えてくるところ。そこで連打という感じになっているので、同じ失敗は繰り返さないようにしたい」と気を引き締めた。
今季開幕当初は中継ぎでスタートし、4月24日のソフトバンク戦(札幌ドーム)から先発に配置転換された。以降は6試合登板で2勝4敗。5回が最長で「1イニング、1アウトでも多く投げたい」とブルペンの負担軽減を意識している。
フォームや調整法に変化をつけるなど、課題を克服するために工夫してきた。対中日の準備はできており「ロースコアに抑えて接戦をものにしていくイメージが強い。まず先取点(を与えない)。失点してもとにかく最少で切っていくことが大事」と強調。我慢比べを想定し、集中力を高めていた。