ファイターズ
2022/06/12 19:35

松本剛 〝きつねダンス効果〟で2戦連続V打&4安打固め打ち

三回2死二塁、先制適時二塁打を放つ松本

■日本ハム2ー0中日(12日、札幌ドーム)

「何とか先に点を」先発・加藤を援護

 〝きつねダンス効果〟だ。1番に入った松本剛外野手(28)が勝負強さを発揮し、2試合連続で決勝点をたたき出した。〝無援地獄〟に陥っていた先発の加藤にようやく白星をプレゼント。「中4日というめちゃめちゃハードなスケジュールでマウンドに上がり、完璧な投球をしていたので、何とか先に点を取りたいと思った」と安堵の表情を浮かべた。

 投手戦の空気が流れ始めた三回2死二塁。中日先発・柳の内角低め直球に反応した。打球は左翼手の頭上を越え、先制の適時二塁打となった。ほかの3打席も広角に打ち分けてヒットゾーンへ運び、今季3度目の4安打固め打ち。打率は.358まで上昇した。ヒーローインタビューで好調の要因を問われると、少しだけ考えてから「きつねダンスですかね」と応え、ファンを沸かせた。

 球界全体を巻き込み、話題になっているファイターズ発信の「きつねダンス/TheFox」。耳に残る楽曲とキャッチーな振り付けがくせになると評判だ。松本剛も球団公式ユーチューブで公開された選手参加のレクチャー動画に登場し、PRしている。

グラウンド外では敏腕プロデューサー

 撮影段階で、球団担当者からプロデューサーに任命された。協力を要請されると「じゃあ、松本チルドレンを連れていきます」と返答。清宮、今川、石井、田宮、野村、浅間が出演した。

 今月10日には新作がお披露目された。帝京高の先輩でムードメーカーの杉谷が満を持して登場。撮影現場に立ち会った後輩は「プロデューサーなので僕。その立場をしっかりと果たして確認しておきました」と、妥協を許さない姿勢でパフォーマンスに目を光らせた。しかし、心配は杞憂(きゆう)だった。独自のアレンジも加えたキレッキレの踊りを目の当たりにし「さすがですね。それに尽きます」と感嘆した。

 プロ11年目でキャリア最高のスタートを切った松本剛は、スピードを緩めることなく、交流戦を終えた。ただ、過酷な戦いはこれから。グラウンドの外でも頼られるリーダーはリーグ戦再開後も、ファイターズ打線の核になる。

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