21日楽天戦 輝星が地元・秋田で凱旋登板!先発ラストチャンスで覚悟見せる
甲子園の次は地元凱旋だ! 日本ハムの吉田輝星投手(21)が、21日の楽天戦(秋田)で先発登板することが決まった。プロ入り後初となる地元・秋田での試合。開幕前から知人のチケットを準備するなどしていたが、見事に先発切符を手にした。秋田での登板を明かした新庄剛志監督(50)は「ラストという気持ちでどれだけ本人が投げられるか」と、先発として最後のチャンスであることも示唆した。
甲子園に続きビッグボスの粋な計らい
「ラストチャンス、秋田。先発でいきます」。新庄監督は吉田の次回先発を明言した。21日の楽天戦は吉田の地元・秋田で開催される。プロ初となる地元での凱旋試合。ビッグボスは甲子園での先発に続き、またも粋な計らいを見せた。
吉田は「(秋田での試合開催は)もう1月くらいから知ってますね。1月、2月くらいに『早くチケット取ってください』と広報の人にお願いした」。まさに待ち望んでいた試合だ。
その間に行っていたアピールも実ったようだ。武田投手コーチは「(吉田からの)プレゼンがすごいんですよ。投げたいということはずっと聞いていたので」と明かした。
新庄監督「秋田で5回投げてくれたら、また次がある」
一方で、先発としてのチャンスは少なくなってきている。前回、スターターを務めた5日の阪神戦では3回4失点で敗戦投手となった。新庄監督は「あの感じで先発はダメでしょう」とバッサリ。そして「秋田で5回投げてくれたら、また次がある。そういうラストという気持ちでどれだけ本人が投げられるか、という気持ちのテストはしたいですね」。先発として戦う覚悟を見極める登板となりそうだ。
起用法は前回登板と同じく「いけるところまでいってもらうという形になる」と武田コーチ。続けて「地元ですし、気持ちの入ったピッチングをしてくれると思いますから、まずはそこまで調整させて、まっさらなマウンドで凱旋させてあげたい」と期待を込めた。
その後はまた中継ぎ起用が中心となる。ロングリリーフもこなせる吉田は、ブルペン陣の中でも欠かせない存在になった。また、飛躍を目指す4年目右腕にとっても、今季は1軍完走が最優先事項。1年間、1軍で戦い抜くことで心身のレベルアップを図っている。
自身のアピール、首脳陣の配慮でかなった凱旋登板。「しっかりストレートを仕上げたい」と持ち前の直球にも磨きをかけてきた。あとは生まれ育った秋田の地で、躍動するだけだ。