コンサドーレ
2022/06/14 23:05

《平川弘のCool Eye》次節川崎戦は肉体的疲労大きい 自分たちのペースの時間に得点を

 

 広島とのルヴァン杯プレーオフ第2戦は1―1の引き分け。トータル1―4で敗れ、札幌は8強進出を逃した。ただ、諦めずに最後まで戦った姿勢は、今後のリーグ戦につながるものであった。

 ジュニオールサントスのシュートミスに助けられたこともあったが、GK中野がファインセーブを見せ、決定機を阻止しゲームをつくった。中野はGK菅野がケガで離脱後、ゴールマウスを守ってきたが、結果を出せずに苦しんできた。セットプレーからの失点や、豪快なミドルシュートを度々決められ不安もあったが、この日は頼もしかった。彼の頑張りがMF青木の先制点を呼び込んだと言っても過言ではない。素晴らしいパフォーマンスであった。だからなおさら勝って自信を取り戻してほしかったのだが。

 120分を戦った天皇杯2回戦から中2日で体の重い選手もいたはず。だが、強い気持ちを持ってプレスや球際で戦えた部分は大きなプラス。問題は次節の川崎戦だ。広島戦から中6日空くとは言え、選手によっては肉体的に相当ダメージを負っていると思う。

 広島戦と同じように、高いテンションを維持してゲームを進められるかどうか心配だ。それをした上で、自分たちのペースの時間にゴールを獲ることがすべて。FW興梠をフルで使うのはまだ難しい。基本的には0トップで可変的な戦い方をするしかないだろう。(本紙評論家)

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