ファイターズ
2022/06/14 23:30

《交流戦後の展望》荒木氏 堀の復調が鍵 課題は精神面

不調で2軍行きとなったが、チームの浮上には堀の存在が欠かせない

課題になるのは中継ぎ投手

 交流戦を最高の形で締めくくった。負け越してはいるものの、連勝で終えられたことで、気持ち良く中断期間を過ごすことができる。リーグ戦再開と同時に「やり返そう!」と前向きに臨めるだろう。

 大海(伊藤)の負傷離脱は痛かったが、交流戦を通じて先発投手陣がある程度、固まった。上沢と加藤は文句なし。上原や杉浦も白星がついたことで余裕が生まれる。ここに大海が加わる。

 常時、長いイニングを期待できるのは上沢と加藤。復帰直後の大海に完投を求めるのは酷。北山の抑えも疲労をためない限り計算できる。となれば、課題となるのは中継ぎだ。

 キーマンには堀を挙げたい。交流戦で不調に陥り、2軍行きとなった。勝ちパターンには玉井や石川直もいるが、チームの浮上には堀の存在が欠かせない。

まねできない独特のストレート

 独特の角度あるストレートはほかの投手には、まねできない。右打者へのクロスファイアは威力十分。左右に関係なく、起用できるのが特長だ。

 能力は高い。元々は安定感もある。昨季、最優秀中継ぎ投手にも輝いた。成功体験は積み重ねている。ボール自体に問題はない。課題は精神面。自分で苦境を乗り越えていくしかない。(本紙評論家)

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