ファイターズ
《交流戦後の展望》鶴岡氏 打撃の形がいい上川畑に注目
安打が出ているのは偶然ではない
劇的なヤクルト戦に始まり、交流戦を通じて勝つためには何をすべきか、選手が考えるようになった。ビッグボスが「打て」と言っても、打っていい場面、そうではない場面がある。おそらく、それを考えさせることも、ボスの狙いだ。ただ、どうにもならない投手はいる。阪神の青柳や中日の大野雄が相手だと、守らないといけない。ミスをしたら負け。そんな厳しさを肌で感じ、成長してきたと思う。
心配なのは投手。中継ぎが崩壊しかけている。堀と宮西がいない。夏場に向け、2人が状態を上げるのは必須だが、福田らはチャンスをつかみにいってほしい。北山、石川直、玉井はいるが、七~九回を任せる投手の底上げが大事だ。
二遊間の争いが激化
野手で注目しているのは上川畑だ。意外と言ったら失礼だが、打撃の形がいい。安打が出ているのは偶然ではない。守備は安定している。今はがむしゃらだと思うが、今後はコンディションの整え方が重要になる。
クール系のキャラに見えるが、ショートのレギュラーとして引っ張っていける。当然、中島も石井も水野も黙って明け渡すわけはないが。アルカンタラを含め、二遊間の争いが激化しているのはプラス。間違いなく、チーム強化につながる。(本紙評論家)