夏季スポーツ
寺田明日香以来15年ぶり快挙! 道栄高・納村が陸上女子3冠達成
■全道高校体育大会(15日、釧路市民陸上競技場ほか)
陸上女子100メートルは、納村琉愛(道栄3年)が11秒70で初優勝。400メートルリレーでも2走として初Vに貢献した。前日14日の100メートル障害との3冠は、東京五輪100メートル障害日本代表の寺田明日香(32、恵庭北高出)以来15年ぶりの快挙。全国総体でも上位入賞を目指す。
「取れると思っていた」
最終種目の400メートルリレー。道栄の2走・納村はバトンを受け取ると、外側レーンを先行する選手を横目にグイグイと前へ。勝利のバトンをつないだ。「仲間を信じて全力で走りました。3冠は取れると思っていた」とメンバー全員と喜びを分かちあった。
14日の100メートル障害を制した。寺田の持つ道高校記録には及ばなかったが、その後のレースに弾みをつけた。100メートル決勝では追い風参考ながら11秒70をマーク。「スタートがハマって抜け出せた。ほかの子たちがベストやベストに近いタイムを出していた。自分も負けていられない」と力走した。
一週間で13レース出場
超過密日程を乗り越えた。9~11日までの日本選手権U20で、100メートルと100メートル障害の計4レースに出場。12日に帰道し、翌13日に釧路入りした。今大会は2日間で9レース。100メートルに関して「疲労の中で、参考記録でも自己ベストを出せたのは良かった」と納得の表情を浮かべた。
昨年5月、右足足底筋膜炎を発症し、全道大会の100メートルは準決勝敗退。冬は太もも裏と臀部(でんぶ)を鍛え、スプリント能力を向上させた。寺田と同じ3冠達成には「考えてもいなかった。憧れの選手。一度、ラグビーに行って、そこから戻ってきているのが本当にかっこいい。ハードルは小学校の時から続けてきたので両方狙いたい」。全国でも二刀流で頂点を狙う。