ファイターズ
〝サブマリン〟鈴木が幻惑投法に挑戦 サイド織り交ぜ打者翻弄
幻惑投法で、1軍に生き残る! 日本ハムの鈴木健矢投手(24)は今季から下手投げに変更したが、新庄剛志監督(50)からのさらなる助言で元々の横手投げも織り交ぜていくことを決めた。打者の目線を変え、凡打の山を築いていく。
「意外とできた」11日中日戦で空振り奪い効果実証
鈴木にとって大きな転機となるかもしれない。11日の中日戦、鈴木は九回に4番手で登板した。先頭の溝脇をカウント1―2と追い込むと、最後は腕の角度を下手投げから横手投げに上げて、真っすぐを投げ込んだ。
120キロ中盤の直球を想定していた溝脇は、139キロの直球に振り遅れ空振り三振。11日は計3球を横手投げから投じた鈴木は「力感なく、ある程度ピッて来る球の方が打ちづらいかな」と、してやったりだった。
その試合前に伏線があった。試合開始直前、新庄監督は武田投手コーチを通して鈴木に「サイドで投げて」と伝言。告げられた右腕はすぐさまブルペンへ足を運び、練習した。昨季まで横手投げだったこともあり、鈴木も「試合に入ったら意外とできた」と違和感はなかった。
今後の投球法については「アンダースローの方がメインなので、下で投げて、何球かたまに(横手投げを)織り交ぜるという感じです」と明かした。まさに変幻自在―。ビッグボス野球の下、また新たな個性が生まれようとしている。