ファイターズ
上沢Mの呪縛解けず 7回無失点も3年ぶりロッテ戦白星スルリ
■日本ハム4-7ロッテ(17日、札幌ドーム)
序盤苦戦も徐々に修正「何とかテンポアップしながら」
エースの粘投も実らなかった。リーグ再開初戦となる17日のロッテ戦に先発した上沢直之投手(28)は、7回2安打無失点と好投したが、救援陣が打ち込まれ、2019年以来となるロッテ戦勝利はお預けとなった。
序盤は制球にわずかなズレが生じていた。「なかなかリズムに乗り切れない投球になりました」と振り返ったように、打者1巡目は安打こそ8番・高部の1本に抑えていたが、9人中6人に5球以上を投じるなど、二回までに45球を要する苦しい立ち上がりとなった。
武田投手コーチも調子は良くないと見ていた。「自分で工夫しながらフォームに変化を付けてみたりとか、両コーナーを使いながら変化球でかわしていくっていうピッチングだった」と、マウンド上で苦心する姿が目に付いたようだった。
しかし、ここから修正できるのが大黒柱だ。序盤の援護もあり「何とかテンポアップしながらというイメージで投げました」と三回は13球、四回は8球、五回は7球とストライク先行の投球でリズムに乗った。六回は20球投じたが、終わってみれば7回を109球でまとめ、無失点の好投。エースとしての貫禄を感じさせる投球内容だった。
今季ロッテに4戦先発し防御率2.63
またもロッテ戦勝利とはならなかったが、悲観する内容ではない。今季はロッテ相手に4試合先発し、防御率は2.63と安定した数字を残している。この日のような投球を続けていれば、白星はすぐに転がり込んでくるはずだ。