札光星28年ぶり全国切符!! 喜び爆発で決勝前に監督胴上げ
▽全道高校体育大会(17日、網走スポーツ・トレーニングフィールド)
決勝は昨年王者旭実と延長の末に惜敗準V
男子サッカー準決勝は、札光星が2―1で帯北に逆転勝利。28年ぶり11度目の全国切符を獲得した。決勝も昨年王者の旭実に対し、延長戦に持ち込む激闘。2―3で敗れはしたが、最後まで粘りを見せた。2015年に就任した小林宏之監督(42)の地道な強化が実を結び、古豪復活へ名乗りを上げた。
72人に増えた部員で競争環境整いチーム力底上げ
31年ぶり2度目の優勝は持ち越しとなったが、札光星が準決勝の帯北戦を制し全国に駒を進めた。MF土井駿輔主将(3年)は「なんかもう、信じられない。全国大会を目標にやってきたけど、それが現実になった」と興奮気味。決勝を前に小林監督を胴上げするはしゃぎぶりだった。
試合は、1―1の後半27分、FW川合流央(3年)が、左サイドからのグラウンダーを右足で合わせ値千金の決勝弾。父は札幌の初代得点王、川合孝治氏(52)。DNAを受け継ぐ点取り屋が、大一番で今大会初ゴール。「これでやっとスタートラインに立てた。先制されても焦りはなかった」と胸を張った。
今季の部員は72人。2015年、浦和レッズでプレーした元Jリーガーが指揮官に就任。当初は「部員は30~40人。セカンドチームもなかった」と、道央ブロックリーグの1部と2部を行ったり来たりだった。それが、今季10年ぶりにプリンスリーグ北海道に昇格。さらにセカンドチームの道央2部に加え、今季からはサードチームが同4部に出場。「チームみんながチャンスをもらえる環境ができた」と、常に競争することでチーム力の底上げを図ってきた。
土井主将と川合は札幌U15出身。U18へ昇格できなかった悔しさを、「高校でやってやろう」と、札光星へ進学した。土井主将は「せっかく出るからには優勝を目指す」。昭和50年代から60年代にかけて8度全国出場の古豪が、久しぶりの大舞台で躍動する。