大海「悔しいですね」2週間ぶり復帰戦で今季5敗目
■日本ハム1ー3ロッテ(18日、札幌ドーム)
日本ハムは18日、札幌ドームでロッテに1―3で敗れた。けがから復帰した先発の伊藤大海投手(24)は、三回2死満塁から先制打を許すと、五回にも適時二塁打を浴びて3失点。六回を終えたところで球数は107球に達し、降板した。交流戦明けのチームは2連敗。伊藤は今季5敗目を喫した。
粘投6回3失点も報われず「力不足かな」
復帰戦を白星で飾れなかった。2日の広島戦で右すねに打球を受けて離脱していた伊藤が、約2週間ぶりの先発登板。6回3失点で5敗目を喫し、「悔しいですね。はい。体自体は全然問題なく、ゲーム勘も特に気にすることなく入っていけたので、力不足かなというのは感じました」とグッと唇をかんだ。
チームは前日17日、4点リードを守れずに逆転負け。「恐らくロッテも乗ってくるなというのは感じていたので、何とか序盤で勢いを食い止められるようにと思っていました」。ロジンを舞わせて、全力で腕を振った。
悔やまれる四球「同じことを繰り返してしまった」
しかし三回、山口の左前2点適時打で先制点を献上。野村の4号ソロで1点差となった直後の五回、悔やまれる場面があった。先頭・荻野を四球で歩かせ、中村奨の左翼線適時二塁打で再び2点差に。前日も先頭打者への四球が失点につながっており「きのうもその形でやられているので、同じことを繰り返してしまった」と反省した。
先発陣の柱として、意地も見せた。六回は1死一、二塁のピンチを招いたが、最後は荻野を見逃し三振に仕留めた。クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成。最低限の仕事は果たしたが、伊藤の表情には悔しさがにじんだ。
「しっかり攻略されたなと序盤から感じていたので、そういう時にどうするかをもっと考えていかないといけない。反省点を一つずつクリアしていきたいです」
体の不安なく投げられたことは大きな収穫。次回登板では、伊藤大海らしさを取り戻す。