大学・社会人野球
リトルシニア創設18年目の恵庭が初の日本選手権切符に続き、初Vにも王手
■リトルシニア日本選手権道大会兼道新スポーツ杯夏季全道大会 第5日(19日、札幌麻生)
▽準決勝 恵庭4-3札幌北
8月に東京・明治神宮球場ほかで開幕する日本選手権に出場を決めている4チームによる準決勝2試合が行われた。創設18年目で初出場する恵庭は4―3で札幌北に逆転勝ち。同点の六回2死三塁で7番・我妻志音左翼手(千歳富丘中2年)が決勝の適時三塁打を放ち、初優勝に王手をかけた。決勝は25日に札幌麻生で行われる。
我妻が決勝の適時三塁打「3年生に金メダルを」
恵庭が日本選手権初切符獲得の勢いに乗って、大会初制覇に王手をかけた。同点に追い付いた直後の六回2死三塁。我妻は「3年生に金メダルをとってもらいたいから絶対に打とう」と、フルカウントから真ん中低めの直球を右中間へ運び、三塁走者が生還。そのまま逃げ切った。
2度、先行を許したが、諦めなかった。2017年に就任した渡辺匠監督(52)は「五回に2点を取られ試合が動いた。うちにも流れが来る」と、六回が勝負どころとにらんだ。その言葉通り、先頭が四球で出塁すると、1死を挟み連続四球で満塁。ここで6番・織田煌大主将(恵庭柏陽中3年)の中犠飛で1点差として、なおも二、三塁。続く我妻の打席。カウント2―2から暴投でついに同点。直後の決勝打につなげた。
初の決勝では今春の全国8強・札幌新琴似が相手だが、臆することはない。渡辺監督は「ロースコアの展開に持っていきたい。攻撃力はないので、ワンチャンスのゲームを組み立てたい」。ようやく巡ってきた最大のチャンス。今こそチームの歴史に優勝の二文字を刻み込む。