夏季スポーツ
全道高校バスケ男子・白樺が連覇 PG山田、石原W主将がチームけん引
■全道高校体育大会(19日、苫小牧市総合体育館)
バスケットボールは男女それぞれ4チームが決勝リーグを戦った。強豪対決となった男子の白樺―駒大苫小牧は、U18日本代表の合宿にも招集されたPG山田哲汰主将(3年)擁する白樺が、93―77で勝利。3戦全勝で、2年連続3度目の頂点に立った。
U18代表合宿参加の山田が同世代の活躍刺激に躍動
V候補同士の戦いは、終盤まで目を離せない緊迫した展開だった。第3クオーター(Q)終了時点で66―63と僅差で白樺がリード。迎えた第4Q開始時。選手たちはコートを両手で叩き、気合を入れる。まさに臨戦態勢だ。チーム全員で相手の猛攻をしのぎ切り、試合終了のブザーが鳴ると、勝利の雄たけびをあげた。宮下真和監督(43)は「いい集中力だった。我慢比べで勝てた」と選手を褒め、2年連続の優勝を喜んだ。
チームを引っ張るのはPG山田と、石原大和(3年)の〝ダブルキャプテン〟だ。山田はコート上、石原はそれ以外において主将を務める。山田に負担をかけ過ぎないことが目的だ。効果はてきめんだった。宮下監督も「山田は主将としてもPGとしても役割を果たせている。試合の組み立てもしっかりしてきた」と評価する。
コート上の主将がチーム鼓舞「全国制覇したい」
山田主将はU18日本代表合宿(4月、福島)に道内からただ1人選ばれた。「190センチ以上の選手が多く、圧倒されたが、自分の持ち味のアシストを磨いた」と、収穫を得ることができた。そして、同合宿に参加していたPG/SG熊谷ジェイコブス晶(18)の名を挙げ、「2メートルを超える身長だが巧みなドリブルをしていた」と続けた。B1横浜で特別指定選手として活躍している同世代に刺激と影響を受けた。
最後のインターハイに臨む主将は「全国制覇したい。チームを鼓舞し続ける」と言い切った。コート上の主将を任された男は、勝利へ全身全霊を尽くす。