ファイターズ
《鶴岡慎也のツルのひと声》柿木 僅差で使ってみたいと思わせる内容
■日本ハム2ー4ロッテ(19日、札幌ドーム)
初回、荻野の二塁打は仕方ないが、高部のバントは打者をアウトにしないといけない。体勢的にも捕手が処理する打球だった。山口のゴロ(記録は中前打)も投手が普通にさばけた。流れが連勝中のロッテにある中で、取れるアウトを取らないと、苦しい展開になる。上原も石川亮もそこは反省しないといけない。
負け試合だったが、中継ぎは成長を見せた。鈴木は低めの変化球と高めのストレートで抑えるパターンを確立した。フォームも下手投げをベースに横を使い分け、感覚が変わらないなら、すごい武器になる。ビッグボスは今後、外国人を含めた右の強打者にどんどん当ててくるはず。大いに期待したい。
九回を抑えた柿木は、この2試合でイメージがガラリと変わった。腕が振れるし、クイックでタイミングを外したり、考えながら投げていた。僅差で使ってみたいとベンチに思わせる内容だった。2軍でも抑えられなかった投手が、1軍にきて抑える。藤原との対決を見ても、持っている能力をすべて発揮できるタイミングがあるんだ―と感じさせてもらった。ほかの投手にも刺激を与えるピッチングだった。(本紙評論家)