日本ハムの加藤貴之投手（３０）が２２日、岩手・盛岡で行われる楽天戦に中９日で先発する。舞台の岩手県営野球場では２０１７年に１度登板し、１回２／３を投げて６失点で黒星を喫した。今度こそ快投を披露し、５年越しのリベンジを果たす。

１７年は二回途中６失点ＫＯ「行ってみないと分からない」

　苦い記憶はすでに、頭から消えている。５年前の１７年に二回途中でノックアウトされた盛岡で再び、加藤が楽天打線に立ち向かう。「あんまり覚えていないので、行ってみないと球場の感じも分からない。試合前にしっかりマウンドを確かめて、やっていきたいです」といつも通り冷静に意気込んだ。

　今季はここまで１３試合に登板し、３勝４敗と黒星先行だが、防御率１．７６と好投を続けている。交流戦では４試合に先発し、２６回を投げて失点０。前回１２日の中日戦では７回を無失点に抑え、約２カ月ぶりの白星を手にした。

　中９日で迎える自身のリーグ戦再開初戦に向け、調整は順調。「リフレッシュできました」と疲労も抜けた。チームを支える左腕は「どのチームが相手でも変わらず自分のピッチングをするだけなので、初回から全力で頑張りたい。投げられるだけ投げたいですし、いけるところまでいきたいです」と力を込めた。