ファイターズ
2021/09/21 15:40

≪稲田のF眼単刀直入≫ 序盤の対応ができていない打線

一回に巡ってきた2死二塁の先制チャンス。4番の近藤は投ゴロに倒れる

 2試合連続の無得点。カード頭を奪い、首位チームに一気に勝ち越して勢いをつけたいところでしたが、厳しい現実が待っていました。
 打撃は水物。素晴らしい投球の前に屈することはありますが、今の打線は序盤など早めの対応ができていない。要するに1打席目の対策がいまひとつ実っていないと感じます。
 試合前、相手先発投手への対策はしっかりとなされます。同時に相手側も各打者の研究、分析をしてきます。大切になってくるのはデータと同時に、本番の打席で得られる感性です。好球必打や初球狙いはありです。石川投手は故障明けという情報は入っています。ならば1球でも多く投げさせるなどの対応も必要になってくるでしょう。
 粘る姿勢は自身の好球を見つけ出す術(すべ)以外に、次に準備している選手、さらにベンチで戦況を見つめる選手たちにも大きなヒントを与え、2打席目、3打席目につなげることに直結します。この2試合、果たしてそれができていたのかとなると疑問です。
 普段からの決め事を遂行するのは当然ですが、個々の、特に序盤の対応をより強く意識するだけで攻撃の流れは変わっていきます。シーズンはまだ終わっていません。打者が粘り強く投手に挑むことが、必ずチーム力となっていきます。試合の序盤からその姿を見せてほしいと願います。(本紙評論家)

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