■イースタン 日本ハム９－１巨人（２５日、鎌ケ谷）

　日本ハムの今川優馬外野手（２５）が２５日、２軍巨人戦（鎌ケ谷）に「２番・左翼」で先発し、右中間への１号ソロを含む３安打の活躍を見せた。今季は開幕から１軍で出場を続けるも、２０日に初めて２軍降格。それでも気持ちを切り替え、最短１０日での再昇格を誓っている。試合は９―１で大勝した。

広角に３安打

　猛暑の鎌ケ谷で、今川が出直しの一発だ。６点リードで迎えた六回の第４打席。巨人の２番手・木下が投じたカーブを捉え、右中間へ豪快なアーチを描いた。１軍復帰をアピールするダメ押しの１号ソロ。「久しぶりに右方向に強い打球が打てた。いいスイングができたかなと思います」と笑顔で汗を拭った。

　勝負の２年目。すでにキャリアハイの４２試合に出場し、６本塁打をマークしていた。しかし、１９日に２軍降格を告げられた。「必死に食らいついてきたので本当に悔しかった」と肩を落とした。

　ビッグボスからは「左中間、右中間にライナーで二塁打を打つ意識で結果を出して戻って来てほしい」と伝えられた。「ボスから直々に言われたので、やるしかない」。この日は〝指示通り〟とはいかなかったが、第２打席で左翼線二塁打、第５打席で中前打を放って３安打。「ずっと状態は良い。１、２軍関係なく打ち続けることが僕の存在意義」と力を込めた。

　「またチャンスをもらえるまでやるしかない。最短の１０日で（１軍に）上がります」と今川。２軍で打ちまくり、有言実行を果たす。