冬季スポーツ
松村・谷田組 兄妹対決制し五輪最終予選へ
■北京五輪カーリング混合ダブルス日本代表決定戦最終日(20日、稚内市みどりスポーツパーク)
予選を突破した2チームによる決定戦が行われ、松村千秋(28、中部電力)谷田康真(27、コンサドーレ)組が、吉田夕梨花(28、ロコ・ソラーレ)松村雄太(31、コンサドーレ)組に7―5、8―7で連勝。対戦成績を3勝1敗とし、北京五輪の最終予選(12月、オランダ)出場を決めた。
松村・谷田組が、新旧日本選手権王者による頂上決戦を制した。4人制に続き、北京五輪日本代表の座をつかんだ谷田は「最高の瞬間。苦しかったが、勝てて良かった」と胸をなで下ろした。
予選リーグの直接対決では1勝1敗。決定戦の初戦で勝利し、王手をかけて第2戦に臨んだ。第5エンドを終えて3点を追う展開だったが、第6エンドでパワープレーを選択し、一挙4得点を挙げて逆転。同点で迎えた最終第8エンドに有利な後攻で1点を奪い、接戦をものにした。試合後は敵、味方関係なく4人で抱擁。兄・雄太との兄妹対決を制した妹の千秋は「やっと日本代表になることができた」とうれし涙を流した。
12月に行われる最終予選には14カ国が出場。上位2カ国に北京五輪の出場枠が与えられる。谷田は「日本の選手の思いも背負いながら、1試合1試合戦っていきたい」と気を引き締めた。