■札幌１－０Ｇ大阪（２６日、札幌ドーム）

　新たな不敗神話だ！ 北海道コンサドーレ札幌はホームでＧ大阪に１―０で勝利した。後半６分にＭＦ駒井善成（３０）がヘッドで決勝ゴール。駒井は札幌加入後、リーグ戦で得点を挙げた８戦全てで勝利に結びつけている。守備ではリーグ戦５試合ぶりの出場となった守護神ＧＫ菅野孝憲（３８）を中心に、公式戦１１戦ぶりの完封勝利を成し遂げた。リーグ戦の連敗は３で止まり、後半戦初戦を白星でスタート。順位は９位に浮上した。

３季ぶり観客２万人超「サポーターの皆さんの存在はでかいな」

　駒井の連敗ストップ弾でリーグ戦４試合ぶりの勝ち点３をゲットだ。「最高でしたね。久々に２万人を超える中で試合をさせてもらって、何か自分の中から湧き出るものがすごく感じられた。サポーターの皆さんの存在はでかいな」。２０１９年１２月のリーグ最終戦以来となる２万人超えの観客が入った札幌ドームで、久しぶりに選手、サポーターに笑顔が弾けた。

　値千金の決勝ゴールが生まれたのは０―０で迎えた後半６分。駒井が中盤からドリブルで持ち上がると、右サイドのＭＦ金子へはたき、自らもそのままゴール前に入った。折り返しのパスに頭を振ってヘッドでゴールネットを揺らした。今季２得点は共に頭から。身長１６８センチと決して高さで勝るわけではないが「ヘッドも特別苦手なわけではない。練習してきたら、ああいう風に決まるんだな」と、少し照れくさそうにおどけて見せた。

プロ通算２７得点で２３勝「これからもどんどん決めていけたら」

　勝利請負人だ。札幌加入後、リーグ戦８得点目で、ゴールを決めた試合は全て勝利。プロ通算でもリーグ、カップ戦を含め、通算２７得点で２３勝１分１敗（１敗はＰＫ戦）と勝率は際立っている。「ゴール自体が少ないので、何とも言えないけど、自分のゴールで勝ち点に結びついているのは良いこと。これからもどんどん決めていけたら」と力を込めた。

　今月６日に３０歳の誕生日を迎えた。「今年で３０ですし、チームを引っ張っていかなければと感じていた。みんなもすごく気持ちが入っていた。これを続けていけば僕たちは負けることはない」とキッパリ。６月最後のゲームで勝利の味を思い出した札幌が、７月反攻へののろしを上げる。