ファイターズ
新庄ビッグボス地元・福岡初勝利は「不思議な勝ちでした」継投ハマるもサインミス反省
■日本ハム3-2ソフトバンク(26日、ペイペイドーム)
セーフティー、三盗ともに伝達ミス「首脳陣が反省しないと、選手がかわいそう」
執念のベンチワークで勝ち切ったが、新庄剛志監督(50)は手放しで喜べなかった。攻撃でサインミスが相次いでいた。試合後は反省の念を込め「不思議な勝ちでした」と苦笑いを浮かべた。
同点の五回1死三塁。石川亮のセーフティースクイズは投飛で失敗した。ベンチは「セーフティー」ではなく、シンプルなスクイズを実行するはずだった。サインの伝達ミスが起きた。「首脳陣が反省して、しっかりもう一回やっていかないと選手がかわいそう」と指揮官。九回にはアルカンタラがサインを見誤り、三盗を試みてアウトになった。
九回は鈴木が、延長十回は堀が「一人一殺」
攻撃面ではフラストレーションが募った。だが自ら決断した継投は、奏功した。同点の九回はデスパイネの打席で右下手の鈴木をワンポイントで送り、延長十回2死二、三塁では石川直から左の堀にスイッチ。一打サヨナラの厳しい局面を「一人一殺」でしのいだ。
ビッグボスは地元の福岡で初勝利をゲット。今季ワーストだった連敗は「7」で止まった。悔しさをため込みながら苦労してつかんだ1勝には、大きな価値が詰まっていた。