■日本ハム2ー５西武（２８日、ベルーナドーム）

球宴ファン投票最終中間発表　パ外野手部門３位

　リーグ首位打者をひた走る男の勢いが止まらない。「３番・中堅」で先発出場した松本剛外野手（２８）が、ドラフト同期・近藤健介外野手（２８）の復帰戦で共に快音を響かせた。

　「長年レギュラーを張っているのはコンちゃんしかいない。正直、打席にいるだけでも違うと思います」と発奮。一回の第１打席こそ二ゴロ併殺打に倒れたものの、２点を追う三回２死三塁で中前に運び、１点差に詰め寄る適時打をマーク。六回には左前打を放って今季２４度目の複数安打を記録し、打率を.３５１に上げた。

　プロ１１年目で打撃が開花。シーズン中盤の疲れがたまりやすい時期を迎え、昨年１０月に誕生したまな娘からパワーを注入してもらった。福岡遠征を終えて、久しぶりに自宅へ戻り「移動が大変ですけど、ちょっとでも会えるだけで元気をもらえる」とニッコリ。「成長、早いですね。つかまり立ちしようと頑張っているので、目が離せないです」と目尻を下げる。

　ファンの声にも結果で応えた。「マイナビオールスターゲーム２０２２」（７月２６日・ペイペイドーム、２７日・松山）のファン投票の最終中間発表が２８日行われ、松本剛はパ・リーグの外野手部門で３位の２８万９２１７票を集めた。

最終発表は７月６日「しっかり成績残して選んでもらえたら」

　「いやー、すごいですね。僕がそういうところに出られる選手とは思っていなかった」としみじみ。ファン投票の最終結果発表は７月６日で「出られるんだったら、もちろん出たい。すごく光栄なことなので、しっかり成績を残して選んでもらえたらうれしいです」と言葉に力を込めた。

　「もう僕はヒットを打つしかない。そこを積み重ねて１試合１試合、１打席１打席やっていけたらなと思います」。一流選手が集う『夢の舞台』へ、着実に一歩ずつ近づいている。

ファイターズ新着記事はこちら